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修論終了- I'm done with my thesis

今日、ようやく修士論文を提出しました。

昨年の9月から本格的に取り組み、それから約11ヵ月かかってやっと終わったなという感じです。

正直なところ、もう少し早く終わるつもりだったのですが、自分の都合だけでいかない部分もあり、遅くなってしまいました。でもこうして無事に終えることができ、たくさんの助言をしていただいた担当教授、支えになってくれた友人、家族にはとても感謝しています。

I finally turned in my thesis today!
It took eleven months to finish the thesis from the last September when I really started.
Honestly, I intended to finish it earlier, but other things delayed my works. I'm grateful to my instructors, friends and my family for their advice and encouragement!

以下が論文のタイトルと概要です。興味のある方はどうぞ。
The following is the title and abstract of my thesis.

タイトル:シロアシネズミ、ブラリナトガリネズミ、アメリカモモンガの生息地選択性
Tilte:Habitat preferences of Peromyscus leucopus, Blarina brevicauda and Glaucomys volans in Northern Lower Michigan

I assessed the influence of microhabitat variables on the abundance and spatial structure of small mammals across three types of forest, deciduous (Colonial Point), hardwood-pine (the Burn Plots) and cedar swamp (Reese’s Swamp), at the University of Michigan Biological Station (UMBS), in Cheboygan County, northern lower Michigan. Traps have been placed in these forests twice a year for 18 years since 1989 by Professor Philip Myers, and I based my study on his trapping records. I created a four by four meter square plot centered on each trap station and measured habitat variables on each plot in late September and early October 2006.

Over 2,000 captures of sixteen small mammal species were recorded in 6,480 trapnights over eighteen years. Four species were commonly captured: eastern chipmunk (Tamias striatus), white footed mouse (Peromyscus leucopus); short-tailed shrew (Blarina brevicauda); and southern flying squirrel (Glaucomys volans). I eliminated Tamias because its trapping records were clearly strongly influenced by daily weather, and I focused on the remaining three. For P. leucopus and B. brevicauda, I included trapping records for only the most recent four years, as those species are short-lived, and ecological variables such as woody debris and ground cover change from year after year. For G. volans, which is longer-lived, I used all 18 years of trapping records. Also, G. volans is much less common than P. leucopus or B. brevicauda, and sample sizes were too small to analyze unless all years were included.

The preferences of each species across three transects located in the different forests were evaluated by statistical methods including Poisson regression models, principal component analysis, analysis of variance and analysis of covariance. The spatial structures of the populations of each species were examined by spatial autocorrelation analysis using Moran’s I.

In deciduous and pine-hardwood forests, white footed mice were found to be habitat generalists. In the cedar swamp, on the other hand, they were likely to be habitat specialists limited by food availability and predation risks. A relatively high spatial autocorrelation of the number of captures/station was found only for P. leucopus in the hardwood forest in the fall. Spatial distribution of food in patches over the series of adjacent trap stations may explain for this pattern, but none of my measurements test this hypothesis. Short-tailed shrews preferred deciduous forest that is characterized by many trees, much leaf litter and large variety of ground cover species. In the cedar swamp, they preferred sites with large trees, moss/lichen cover on the ground, much woody debris and many snags. Limiting factors for them were likely to be soil moisture and food availability. Most southern flying squirrels were found in the deciduous forest, where they were not habitat selective. In the pine-hardwood forest, G. volans preferred sites with greater diversity of trees and larger trees. No preference for snags was found. In the cedar swamp, no G. volans was found over the eighteen year study.




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# by wolverinet | 2007-07-23 16:45 | University Life  

ナイアガラ

トロントの次はナイアガラの滝です。

滝まではトロントからは車で1時間半ととても近いです。滝に着いてみると、見る場所は滝しかないのですが、周りは高級ホテルが何軒も建っていて、一大観光地になっています。上から見てると、高さが150mくらいありそうなのですが、実際は意外と低くて60m弱なんですね。もともと周辺の土地は民間所有で、滝を見るためにお金を払わなければならなかったそうです。それが市民運動やニューヨーク州政府の努力によって無料観覧と土地取得、土地利用規制が行われるようになったそうです(wikipedia)。ちなみに今は無料です。

平日でしたが、たくさんの観光客が訪れていて、有名な観光地であることを実感しました。滝は国境沿いにあって、アメリカ側とカナダ側から見ることができますが、滝がカナダ側を向いているため、カナダ側から見るのが一般的なようです(写真もカナダ側から撮ったもの)。僕らは上からのみ眺めましたが、写真の通り、船に乗って滝に近づいてみたり、岩壁にある穴から見たりできます。船は映画のワンシーンみたいですよね。

小一時間ほどみて、カナダのワイナリーへ。カナダ産のアイスワインと赤ワインを買って帰路につきました。アイスワインは世界最高級ワインとも言われているらしく、甘くデザートに向いているそうです。飲むのが楽しみです。赤ワインはSNREのメンバー達と飲みましたが、なかなかおいしかったですよ。カナダワインはあまり知られていませんが、結構いけるのかもしれませんね。
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# by wolverinet | 2007-07-10 01:29 | Trip  

トロントの街

行ってきました。トロントとナイアガラの滝。
友人と二人でドライブです(彼が全部運転しました!)。

Ann Arborから車で5時間ほどの距離にあるのですが、
これまでなぜか訪れていませんでした(最も近くにある有名観光地なのにねー)。
実はまだ修士論文が終わっていないのですが、ちょうど先生が見ているところなので、
その合間をぬって行ってきた、というわけです。

まずはトロント。
思っていたよりずっときれいでした。
写真にあるように、古い街と新しい街が混在している感じでしたね。
やはり古い建築はなかなか美しいです。

なにより驚いたのがトロントの人が優しいこと。
まず、"Philosophers walk"なるところ(どこかで聞いたような名前でしょ)で
写真を撮っていると、頼んでもいないのに、撮ってあげようかと女子大生らしき人が
声をかけて来てくれました。

さらに、歩き疲れてバーのカウンターに座り、地図を広げて、さあ次はどこへ行こうか
と話していました。

すると、

「この地図あげるよ。地下鉄路線も載っていて便利なんだゼ」と、
今度は若いお兄さんが話しかけてくるではないですか。
すでに地図を持っていた僕らは、結局その地図を開くことはなかったわけですが、
なんともうれしい心遣いではありませんか!

これで一気にトロントが好きになってしまいましたよ。

チャイナタウンも大きいし、ジャパニーズレストランもたくさんあるし、路面電車も走ってるしと
トロントはなかなか住みやすそうな街みたいでしたよ。
市内中央にある公園脇にあるトロント大学も歴史を感じさせるすばらしい建物だし、
オンタリオ湖畔にあるレストランは景色もいいし、魚がおいしかった
(きっと、オンタリオ湖でとれたものではないだろうけど)。
良い面が多い感じがしましたね。

1つ残念なことは、世界で一番高いタワー"CNタワー"の入館料が$20もしたこと。
結局外から見て終わりにしました。
あー、一つ残念なことがありました。それは、夜10時頃からお酒を帰る場所がないこと。
地元の人が知っている場所があるのかもしれませんが、繁華街をあるいていても、
リカーショップを見つけることができませんでした。

その点日本はお酒天国ですね。夜中でもお酒が買えるんですからね。
他の国で日本ほどお酒を買う上で便利というか、規制がゆるい国はそうそうないのかも
しれませんね。ヨーロッパに行ったことがないのでわかりませんが。
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# by wolverinet | 2007-07-04 08:19 | Trip  

バージニアテック銃乱射事件の衝撃

なんとも悲惨な事件が起こってしまいました。
大学のキャンパスで32人もの人々が銃殺され、マイケル・ムーア監督のBowling for Columbineで有名なコロラド州・コロンバイン高校での銃乱射事件を上回る、史上最悪の死者数を出してしまったのです。

このような事件を耳にする度に、銃規制を進める必要性を強く感じるのですが、なかなか進まないのが実情のようです。その理由の一つには、銃愛好家や銃関連業者でつくる全国ライフル協会などの利益団体と共和党議員と密接なつながりがあり、また彼らの強力なロビー活動によって銃規制を妨げていることが挙げられます。2006年において、100万ドル以上の国会議員へ寄付が銃の権利を主張する団体から行われているのに対し、銃規制を進める利益団体からの寄付はわずか5万ドルに留まっているのが現状です(Opensecrets.org)。

銃規制が弱いことがあり、ミシガンでも容易に銃を購入することができます。アメリカに来たばかりのころ、ごく普通のアウトドアショップで銃を販売しているのをみました。300ドルくらいからあり、市民権を持っていて、18才以上であれば、購入可能です。
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銃所有賛成派の意見としては、銃保持によって、自分の身の安全を、自ら守ることができるというものがあります。確かに、それによって、犯罪者から身を守ることもできるでしょう。しかし、弱い銃規制が犯罪者の銃取得・使用を容易にしている面も一方ではあるはずです。今回の事件も銃取得の容易さの観点から検証すべきだと感じます。

ここアナーバーでは銃の発射事件が起こるのが珍しいことのようですが、人々の所得・教育水準、街の治安などにも影響されるでしょうし、少なくとも銃の取得・携行が容易な州(ミシガンを含む)では更なる規制が必要に思えてなりません。

# by wolverinet | 2007-04-17 14:48 | University Life  

Hola! Honduras

少し前になるのですが1月下旬に1週間ほどホンジュラスに行ってきました。目的は国立公園を見ることだったのですが、エコツアーも結構高いし、一人で行くのはスペイン語が大変、ということで、大学のインターナショナルフェアに来ていたボランティア派遣会社i-to-i(http://www.i-to-i.com/)を利用してボランティアという形で行ってきました。

ホンジュラスには僕以外にイギリスから6名、カナダから1名が参加。イギリスから来た6名は高校卒業したばっかりの19歳、カナダから来たがたいのいい兄ちゃんは警察官でした。イギリスからの参加者が多いのは、高校卒業した後1年間は大学にいかずにボランティアなどにあてるのが一般的だからだそうです。僕はわずか1週間の滞在でしたので、首都から30分ほどの場所にある国立公園(La Tigra)で植林などのボランティアをすることになっていました。他の6名もそれぞれ2名づつ別の集落でボランティアです。内容は自然保護系の他に、学校建設もありました。

僕が訪れた国立公園は首都から近いといっても、滞在するビジターセンターは標高2000mの場所にあり、最寄りのバス停までは歩いて1時間半、延々と坂道(当然未舗装)を下らなければならない場所にあります。近くに集落はあるのですが、お菓子や飲み物が買える程度の店しかなく、かなり不便な場所です。

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最初の3日間はまずは公園を知ってもらった方がいい、ということで、公園内を案内してくれることに。公園といっても大きな山脈全体が公園なので歩いて回れるものではありません。トレッキングコースを2日、住民がつかう普通の道を1日歩きました。着いてみてわかったのですが、他のNGOなども含め派遣されていたボランティアは私1人のみで、英語を少し話せるスタッフが1人いて、あとはスペイン語しか通じませんでした。これはまずいなー(ボランティアにした意味が・・・)と思っていたのですが、案の定1日目は身振り手振りとほんの少し知っているスペイン語と英語(一部の言葉は英語と似ているので、分かってもらえることがある)で植物の種類とか、特徴とか非常におおざっぱに理解したつもりになりました。しかし、二日目は幸運なことにハンガリーから訪ねてきたフェアトレードをやっているNGOスタッフが通訳をかってでてくれ、この公園の歴史などかなり理解することができました。ホント助かりました(っていうかいなかったらほとんど公園のこと理解せずに帰ってくるところでした)。

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19世紀後半、この公園は金鉱山で、政府とホンジュラス・アメリカの合弁会社による大規模な開発事業が行われていました。そのおかげで国で一番始めに電気が通り、山の麓には労働者街ができ、山の中腹には裕福なアメリカ人集落が栄えました。この国初めてのアメリカ大使館までできました。しかし、鉱山労働者の事故死が絶えることはなく、またその賃金も大変低く、麓から鉱山まで2時間も山道を歩かなければならないなど過酷な労働を強いられていました。金の採掘量が減る中で次第に鉱山の重要性も失われていき、ついには20世紀の半ばに閉山してしまいます。その後、水源および生物多様性の重要性から20世紀後半に、この山は国立公園に指定されます。しかし、ここは私の私見ですが、この山の経済的価値がなくなってしまったことも国立公園指定を後押ししたのではないかと思います。閉山した現在はアメリカ人集落や大使館はなくなり、地元民が住み着いていました。麓の集落も小じんまりしたものでした。一方、国立公園指定されたLa Tigra は鉱山開発による森林破壊からも回復し、鳥類だけでも200種類を超える生物多様性の豊かな国立公園となっているのです。一方で、公園内でも農業や土砂採取、森林伐採なども行われており、保全と土地利用の両立の難しさも垣間見ることができました。

ところで話はもどりますが、3日目はすでに筋肉痛がとんでもないことになっていたのですが(なんたって2日間とも一日8時間以上、山道を歩きっぱなしだったもので。。。日々の筋トレも効果なし!)、さらに6時間ほど歩きました。朝、麓のまちでインターネットをしようかと思ったら、なぜか不通で使えず、その後まちをぐるっと回りましたが、自分が日本人だとガイドが説明するとなぜか皆、「カワサキか?」と聞いてきます。なんでも最近まで(おそらく青年海外協力隊で)日本人教師がここに来ていたらしく、その人と間違えていたのです。おそるべしJICAですね。しかもカワサキというのは本名ではなく、バイクのKAWASAKIが有名なことからつけられた名前だったそうです。なんかむちゃくちゃですね。。。その後地元の土建業者風のおじさんに山の中腹まで乗せてもらい、さらに歩いて途中で農家の家で豆剥きを手伝い、また歩いてビジターセンターに戻りました。もうこの日は歩き疲れてへとへとでした。

La Tigraでの残り二日は天候が悪くて植林ができず、結局日本語を教えて下山することになりました。ボランティアでいったのに、ボランティアらしいことは全然できませんでした。まあ私の本来の目的は達成されたわけですが。下山後の1日は首都でスペイン語の本を片手に首都を観光して帰国しました。

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今後、卒業後につきたい仕事として国際開発分野に関心をもっていたので、今回は途上国の置かれている状況を体験するとても良い機会になりました。

とりあえず報告ということで。
ひきつづき修論と就職活動ですわ。

# by wolverinet | 2007-02-13 14:22